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Essence Music Festival 2012:Day 2(7/7)

座談会:JAM×SHIROW×林 剛

P1040363Main Stage

Tank(6:45PM)
Mary Mary(7:30PM)
Ledisi(8:25PM)
Kevin Hart(9:45PM)
Mary J.Blige(11:20PM)

Super Lounge

Coca-ColaThe Original Pinettes Brass Band7:30PM Dru Hill8:45PM10:15PM

McDonaldTeedra Moses7:15PM Eric Roberson8:30PM10:00PM

FordLeah LaBelle7:45PM Stephanie Mills9:00PM Big Sam's Funky Nation10:45PM

Verizon WirelessRobert Glasper Experiment7:30PM The Stylistics9:00PM10:30PM

※時間は当初の開演予定時間です。

■タイリースが飛び入りで!
林 剛(以下 林)「2日目です。今日のメイン・ステージ、トップ・バッターは、去年のラウンジから昇格したタンク。新作『This Is How I Feel』も好調な彼ですが、ひとつ前の『Now Or Never』からの“Sex Music”とかをメイン・ステージで聴くことになるとは痛快ですね。去年も鋼鉄のような歌とサウンドが腹の底までビンビンに伝わってきたんですが、今回は会場の大きさのせいか、いい意味でラフでユルい感じで心地よかったです。“Slowly”のような濃厚スロウをメイン・ステージで歌うことになるとは」
P1040718SHIROW(以下S)「“One Man”が意外に人気で、観客も合唱してましたね。“Emergency”でのアツい歌声もよかったです。“Please Don't Go”では後半でファルセットを多用したりとバランスよく彼の魅力を発揮できてたと思います。タンクは前日の昼間にコンヴェンション・センターでサイン会をやっていたので、その時に“明日のライブ行くから楽しみにしてるよ!”ってことを伝えたんですよ。ほんの短い間でしたけど笑顔で接してくれて彼の人柄のよさを感じましたね」
JAM(以下J)「タンクはメイン・ステージ映えする人ですよね。佇まいも歌の力強さも含めて、存在そのものがとても大きい。思ったよりも人気があって……なんてことを言ってしまうと申し訳なかったりするのですが、こうしたタイプのシンガーがEMFに集うような黒人たちの間で普遍的な人気を誇っているという事実を改めて痛感させてもらった感じです」
「TGTの活動再開も決まったようで、そのプロモーションの一環か、タイリースも登場するという。主役のタンクよりも歓声が上がるあたりは、さすが映画スターでもある彼らしいですけど、そんな歓声の中で去年出た新作『Open Invitation』のリード・シングル“Stay”を熱唱ですよ。改めて彼の歌はサム・クックの影響が色濃いなと。昼間にはコンヴェンション・センターでタンクを前座にしたフリー・ライヴをやっていたんですが、そこでもバラの花投げながらサム・クック~マーヴィン・ゲイ節全開で歌いまくってました」
S「タイリースの登場は、予想はしてましたが嬉しかったですね! キャリアも長いだけあって歌声はさすがのものでした。欲を言えばふたりで一緒に歌う場面も観たかったのですが。タンクにしてもタイリースにしてもなかなか来日公演が実現しないので(タイリースは映画のプロモーションでは来日してるんですが)、今回観られたのは貴重でした」P1040685
J「このサプライズはEMFならではだよね。確かに主役を食ってましたが、それはタンク自身もはじめから分かってたことなんでしょうね」
「タンク、いろんなところで“TGTをよろしく!”って言っていたので、今度は期待していいんでしょう」
S「僕も一人のファンとしてこの発言は嬉しかったです。そういえば翌日のコンヴェンション・センターではアヴァーントも来てたのですが、タンク、タイリースとも仲良しみたいですね。基本的に男性ソロ・シンガー同士ってみんな仲良しで、男の友情って爽やかだなーって思ったり。女性シンガー同士だとギスギスした感じなのに(笑)」
「何となくわかります(笑)。で、タンクの後半を抜けて行ったのが、ラウンジのティードラ・モーゼス。この人の出演は嬉しい驚きというか、メイバックと契約したからなんでしょうけど(現在は契約を解消)、8年前に出したデビュー作『Complex Simplicity』での“コケティッシュなココ(SWV)”って感じの透き通ったハイ・トーンの美声もほぼ変わりなく、新曲の“Another LuvR”とかを歌ってくれました」
J「僕にとっての2日目のスーパー・ラウンジの目玉は彼女でした。想像していた以上にコケティッシュな魅力を放ってくれていて、好感度は抜群、ライヴを見て分かったことも沢山ありました」
P1040738「雰囲気は何となくケリ・ヒルソンっぽくもありましたが、何かエロいですね(笑)。ルーファス&チャカ・カーン“Hollywood”のカヴァーもたまんなかったです。ミックステープは出してましたが、ちゃんとした新作アルバムにも期待したいです」
J「相当歌い手として熟成されてきた感も強いので、作品集として結構単調だったデビュー作では窺えなかった様々な側面を味わってみたいと思います」
S「ティードラは2曲くらいしか聴けなかったのですが、見た目も艶っぽかったですね。彼女はコンヴェンション・センターには来なかったものの、この日のライヴ直後にサイン会をやってましたよ」


■圧巻だったメアリー・メアリーとレディシ
「ロバート・グラスパー・エキスペリメントのステージにもちょっとだけ寄ったんですが、編成は6月の来日公演と全く同じで、ケイシー・ベンジャミンがヴォコーダーで歌うアレ。本国のステージではビラルとかがゲスト参加するのかと期待してたんですが、どうだったんでしょう」P1040757
S「新作ではゲスト・ヴォーカルも多かったですからね。誰かサプライズで登場しないか期待してたんですが。アルバムにも参加していたレディシは今回のEMFの出演者であり、客演で出てくるかなーと思ったのですが、さすがに今年は自分のメイン・ステージを控えていて出演時間も近かったのでそこまでは厳しかったようですね。結果的にゲスト・ヴォーカルに頼らずにやったステージですが、EMFのようなフェスで彼らみたいなジャンルのアーティストが出演することはすごく良いことだと思います。もちろん座ってお酒でも飲みながら聴ければベストですが」
「ラウンジではリア・ラベルも結構期待してまして。『アメリカン・アイドル』伝説のシーズン3出身とかエリック・ベネイのバック・コーラスやってたという経歴からして興味あったんですが、ファレル制作の“Sexify”が好きで、あのスタイリッシュなダンサーをナマで聴けたのは嬉しかったです。勝手に“ロビン・シックの女性版”とか思ってたんですが、実際はかなりポップス色が強く、R&Bファンの評価はわかれそう。でも、好印象でした」
P1040750S「“Sexify”は僕もすごく好きです。同じくファレル制作の“So Hot”とかも。声に黒さはないですが、日本でリリースしたら人気が出そうな感じですよね。例えばネリー・ファータドともファーギーとも違うキャラですし、クセのない声で聴きやすいかと。個人的には白人版のエステルみたいな印象だったんですけど。L.A.リードやジャーメイン・デュプリも関与してるそうですし、否が応でも注目はしてしまいますよね」
「ナイス分析だと思います。で、その間にメイン・ステージを盛り上げていたのがメアリー・メアリー。個人的な話で恐縮ですが、彼女たちとはダラスからニューオーリンズに向かう飛行機で一緒だったんですよ(笑)。降りたら横を歩いてたので一緒に写真撮ってもらって“絶対観ます!”なんて言ったクセに、結局ラウンジ回りながらチラ見の繰り返しになってしまったという……」
J「このタイミングでは僕はその逆で、メアリー・メアリーにベタづきだったがゆえにリア・ラベルを観逃してるんですよね。しまったなあ。すぐそこだったのに」
S「彼女らに限らず、ゴスペル畑のシンガーはやはり生で聴くのが一番ですね。声量がハンパない!新曲の“Go Get It”ではふたりがお互いにこれでもか!ってくらい声を張り合い、“Walking”や“Shackles”では会場総立ちで大合唱。彼女たちは聴かせることも観客を楽しませることも両方出来てさすがだなって思いました」
「ハニー・コーン・ネタの“Heaven”も最高でしたよ。エリカもティナも圧倒的な声量。ラストは“God In Me”でドッカーン! やはり今の彼女たちはコレなんだと。この時ティナは妊娠中で、VMA 2011で“Love On Top”を歌い終えた時のビヨンセみたいに腹を撫でるポーズで笑いを誘ったりも(笑)」P1040739
Jそうなんですよね。そのドッカーン!を会場で共有したいというのがあって、メアリー・メアリーのような人たちだと、ごく自然にそんな状況が起こることを予感させる何かを与えてくれるんですよね。だから、敢えてベタづきをしてしまったと……。あの会場での信じられないような一体感をEMFに段々と求める体質になってしまってきた感じです
S「彼女たちって日本でもゴスペルの人気もあってか、いつ来日公演してもおかしくないくらいファンが多いと思うんですけど、なんせふたりとも子沢山なので、そういった理由もあってかなかなか来日してくれないんですよね。そういった意味でもこの場で彼女たちの生の歌声を聴けてよかったです」
「この日は前半からガンガンに歌える人が多かったですが、メインに昇格したレディシもさすがでした。それ以上に、10年ほど前はメジャーとは縁のない女性みたいな感じで知る人ぞ知る存在だったのが、メジャー・デビュー後は超満員のラウンジを盛り上げ、去年も自分のショウがないのにゲスト・シンガーとして引っ張りダコだったレディシが遂にメインという。これは感慨深いものがありましたね。レディシも喜びを爆発させるように歌ってた」
S「去年のbmrのリポートを読んでてもレディシのゲスト・シンガーとしての活躍がいかに凄かったかってのが分かります。生まれ故郷のニューオーリンズってこともありメインで歌えたことは本人もさぞ嬉しかったでしょうね。アメリカだけでなく世界各地で、もちろんここ日本にも毎年のように来てライヴをやっているわけですが、僕が知る限りでも彼女って年間のライブ本数が他のアーティストと比べすごく多い気がします。そういった地道な努力が今回のメイン・ステージに繋がったんだなってのを思って感慨深かったですね」
P1040780「メインに行くとラウンジのような一体感はないし、特大ヒットがないせいか、合唱になる曲もほとんどないんだけど、お客さんが盛り上がんないなら私が盛り上げるわっ!って感じで、強引なまでに観客を引き込むあたりがレディシらしいというか、健気で可愛い」
S「“In The Morning”なんかはどちらかというとメインよりもラウンジ向きの曲だったかもしれないですね。でも日本に帰ってきてから、今でも“Pieces Of Me”を聴くとEMFでのレディシを思い出すんです。それくらいこの曲はインパクトがありました」
「確かに。最後にやった“Pieces Of Me”は去年のヒットということもあり、さすがに盛り上がりましたね。見かけによらず(?)繊細な人で、Essence誌の企画で6月に発刊されたばかりのエッセイ集『Better Than Alright: Finding Peace,Love & Power』で“Pieces Of Me”がいかに難産だったかを綴ってましたが、これは彼女にとっても思い入れの深い一曲なのでしょう。ステージからの去り際には、“ようやくメイン・ステージに立てたわーっ!”と叫んでました(笑)」
J「黒人シンガーにとって、ここに到達することが如何に大きな目標なのかを彼女のメイン・ステージへの登場が教えてくれたのは事実で、少なからず彼女のこれまでのプロセスを知っていることで、感慨もありましたね。それにしても、“Pieces Of Me”!」



■ドゥルー・ヒルで燃えた!
「後半の時間帯のラウンジもなかなか濃くて、EMF初出演のエリック・ロバーソンが予想以上の人気で驚きました。スーツを着た優等生っぽい出で立ちで登場した彼ですが、いい人オーラ全開で“Couldn't Hear Me”なんかをテンダーに歌いあげてくれました。途中で抜けたので、おそらく歌ったはずの“Summertime Anthem”を聴けなかったのが残念で。聞いたところではレイラ・ハサウェイとの共演曲“Dealing”でティードラ・モーゼスが飛び入り参加して一緒に歌ったそうで……」
P1040806J「ウソー! 知らんかった。何かこうやって皆の話を具に聞くのもいいのか悪いのか分からなくなってきたぞ」
S「エリック・ロバーソンも大ファンなので個人的には今回の出演者の中で楽しみにしていた人の一人です。エリックは1日に2ステージの出演だったので1ステージ目に行ったのですが、ティードラとのデュエットは確認できず。おそらく林さんが行ったのと同じ時間だったんでしょうね(笑)。カメラで自分を撮りながら歌ったりとジョークもたっぷりでしたし、歌の方もさすがの安定感で大満足でした。ほぼフルで観てたのですが、あとは幻の名曲と言われてる“The Moon”でも歌ってくれれば100点満点だったなーと」
J「そうなんだよね、セット、変わるんだよね」
「相変わらず罪なフェス……。エリックの次に僕は昨日観られなかったステファニー・ミルズへ。去年もその場から離れられなくなるほど釘づけになってしまったんですが、評判がよかったのか、今年は2日連続で登場。当然ながら客席大合唱で、僕が行った時は“Never Knew Love Like This Before”で盛り上がってました。去年感動に打ち震えた“Feel The Fire”は観逃してしまったんですが、今年はニューオーリンズに来てたケニー・ラティモアが飛び入りでデュエット相手を務めたそうで……」P1040825
J「ほら、聞かなければよかった(笑)。だったら、初日で満足させるステージやらないでよ、と言いたいかも(笑)」
「JAMさん、残念です(笑)。それにしても、去年もそうでしたが、ステファニーはホントに79年頃のレコードのままの声。TV Oneの波乱万丈系ドキュメンタリー『Unsung』への出演を断った……つまり過去の人扱いしてくれるなということなのでしょうけど、このパフォーマンスを見れば納得です。あと、ヴェテラン系ではスタイリスティックス。イーバン・ブラウンがラッセル・トンプキンスJr.役を務めるスタイリーです。ここの会場はこれまでで過去最高に年齢層が高かったですね(笑)。会場にいる50~60代の人たちが全て集まったような感じで、“You Make Me Feel Brand New”とか“You Are Everything”とかが始まると、皆さん、“これだよ、これっ!”って感じで合唱&スロウ・ダンス。EMFで70sフィリーのヴォーカル・グループを観るというのも、これまたオツというか」
S「メンバー・チェンジを繰り返し、オリジナル・メンバーではないにしろ、さすがの安定感。彼らのステージを観るとなんだか安心しますね。メインストリームのアーティストだけでなく、ネオ・ソウル、ゴスペル、さらにはこうしてスタイリスティックスのようなフィリーのベテラン・ヴォーカル・グループのライヴまで一度に楽しめるわけですからEMFって最高に贅沢だなって思いました。定番のヒット曲では客席のカップルたちが自然と手を取り合いスロウ・ダンスをしていて、そういった光景も微笑ましかったですね」
P1040784「メンバーのMCも来日公演とは違って、黒人相手の、ある意味ゲトーなノリで、こういうの見せられると、やっぱスウィート・ソウルにしてもヒップホップにしても、表現形態は違ってもブラック・ミュージックとしての根っこは一緒なんだな……などと思ってしまったり。メインでは同時進行でコメディアンのケヴィン・ハートのショウがあったんですが、正直ほとんど理解できないし、本国の黒人でないと共感できない話も多いのでパス。大ヒット映画『Think Like A Man』にも出演して時の人だったりもするのですが。その代わりにラウンジでほぼフルで観ることができたのがドゥルー・ヒル。彼らは去年コンヴェンション・センターのフリー・ライヴでも新メンバーのタオをフィーチャーした5人で濃厚なステージを繰り広げてくれたんですが、今回のステージも濃かった」
S「これです!こういうのが聴きたかったんだ!って思いましたよ。だってここ数年の音楽シーンで彼らみたいにメンバー全員が熱唱しまくるグループっていつの間にかいなくなっちゃいましたもん。新作から歌ってたのもよかったんですが、“Tell Me”ではメンバー全員がピョンピョン飛び跳ねながら歌い、“In My Bed”ではシスコが全開、“These Are The Times”も感動的でしたし、“I Should Be...”ではジャズを筆頭にメンバーみんな吠えまくってて。もう大興奮でしたね!」P1040858
「SHIROWさん燃えてましたよね(笑)。僕も思わず拳握っちゃいましたよ」
J「バックがポン出しというのに当初は不安を感じたのですが、そんなことは即刻忘れさせてくれましたね。バトル系のヴォーカル・グループの醍醐味をとことん味合わさせてくれたというか、スターの集まり具合では一頭地を抜いている感じですよね」
P1040853「まさにです! あと、シスコよりジャズの存在感が凄かったですよね(笑)。あの巨体でノッサノッサとステージを歩きながら、ドス黒い声を放つ。終盤燃えたのがジョデシィ“Forever My Lady”とミント・コンディション“Breakin' My Heart(Pretty Brown Eyes)”のメドレー。これは90年代組の意地というか何というか」
J「いやー、ジャズはスゲェ!このある種いびつなメンバー間の特殊なバランスも実に魅力的でした。あのメドレーにも震えましたね!」P1040844
S「シスコはソロでもヒット曲があるわけですがここでやらず、あくまでグループとして歌ったというのが良かったです。シスコがK-Ciと一緒に来日してた時に観に行ったのですが、兄貴分であるK-Ciを前にしてなのか意外と控えめな印象でした。やんちゃなイメージがあるのですが自分だけが目立とうとせず周りに気を遣える人なんですね。でも“Forever My Lady”の時はこれだけはオレに歌わせてくれと言わんばかりに熱唱してましたね。ドゥルー・ヒルは個人的には3日間のアーティストでベスト3に入るくらいよかったと思います」
J「同感です」
「同じくです」


■やはり最強、MJB
「2日目のトリはメアリー・J.ブライジ(MJB)。去年は(3日目の)大トリを務め、今後もメアリーでいくのかと思っていたら、そうではなかったようで。ともあれ、毎年言ってますが、“クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル”じゃなくて、もう“クイーン・オブ・R&B”としか言いようがないステージ。メアリー絶唱、観客大合唱。メアリーが現R&B界において最強なのだと実感させられます」
P1040875S「もうさすがでしたね。メアリーほどこれだけメインストリームでずっと長い期間ヒットを出し続け、今もなおトップにいるR&Bのアーティストっていない気がします。それはアレサでもなくジャネットでもビヨンセでもなく、メアリーは誰とも比べられない存在なのだということを改めて感じました」
J「もう、別格です。会場の空気も一瞬にして変わった気がします」
「もちろん、お約束の“I'm Goin’Down”大合唱もあったわけですが、今年は特に凄かったかもしれません。これまたお約束の“No More Drama”でのウサギ跳びスタイルの激唱もあり、演出なのか本気なのか感極まって涙を流し、会場からメアリー・コールも。で、あなたたちの優しさに応えて……みたいな感じでルーファス&チャカ・カーンの“Sweet Thing”にもっていく。そういえば、今回のステージは最近作『My Life II...The Journey Continues (Act 1)』でカヴァーしていたルーファス&チャカの“Ain't Nobody”で始まったわけですが、これで翌日の大トリがチャカ・カーンというのも美しい流れではあったかも」P1040894
J「そもそもこういう場を想定してのカヴァー・レパートリーだったのかもしれませんね
S「メアリーのライヴを観るのは今回で3回目。“No More Drama”のあのスタイルでの激唱を観ないとメアリーを観た気になりません。お決まりのパターンだとわかっていながらも聴くたびに心を奪われてしまい感動させられてしまいます。メアリーがチャカのカヴァーばかりしているのに対し女王アレサのトリビュート的なものはなかったので、アレサが機嫌を悪くするんじゃないかって勝手に心配してましたけど(笑)。“Real Love”とか“Family Affair”とかヒット曲が多いので言うまでもなく盛り上がるんですけど、絶頂だったのが“Just Fine”。会場総立ちでこの日一番と言ってもいいくらいみんなで歌って踊って盛り上がってました」
P1040896J「僕も今回が3度目だったのですが、“Just Fine”の熱量は回を重ねるごとに高まってきた感じです。いやー、夢心地です」
「“You Don't Have To Worry”でステージ後方のスクリーンにゲットーの写真を写してルーツを辿っていくような構成にもグッときました。しかし、メアリーだけはお客さんがほとんど帰りませんね。アンコール前に一瞬帰りかけても“Be Without You”で立ち止まって聴き入る。そして最後、メアリーは燃え尽きてステージから去る……」P1040891
J「彼女ほど一曲一曲が等しく主役級の響きになっているアーティストというのもちょっと珍しいかもしれませんね」
「2日目はメイン・ステージもラウンジもEMF2012のテーマ〈The Power Of Our Voice〉を象徴するような歌自慢のステージが多かったですね。もちろん全部は観られませんでしたが、ケヴィン・ハートをパスした結果、何となく効率よく回れて満足度が高かったです」
Day3に続く)



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